FX初心者でもわかるチャートの見方
こんにちは。ninoです( *´艸`)
FXトレーダーにとってチャートは身近であり、重要なものです。
初心者の方にはチャートをどのように見れば良いのかわからない方も多いと思います。
チャートとは、過去の値動きをグラフにしたもののことです。
チャートの見方を知っているかいないかで、勝敗が分かれてしまいます!
相場の予測に力を発揮するので、チャートを見れば過去の為替の動きがある程度わかります。
なので、見た目の形や過去をもとに今後を予測したり、計算式を駆使して相場を推測する手法を行ったりすることができます。
チャートの正しい見方がわからないとチャンスを得られないだけでなく、危険な相場も見つけられないということになるので、稼げる可能性は低くなってしまいます...
一度わかってしまえばチャートの使い方は簡単です!
この記事では、初心者の方にもわかりやすくチャートの見方、使い方を解説しています。
目次
- チャートの種類
- ロウソク足
- ラインチャート
- 移動平均線
- 移動平均線の売買サイン
- チャートの時間軸
- 足の長さ
- トレンドとレンジ
- ラインを引いて相場を把握する
- トレンドラインを引く
- レジスタンスラインとサポートライン
- チャートで実際に予想してみる
- まとめ
チャートの種類
ロウソク足
まずは基本のロウソク足から覚えましょう!
ロウソク足とはその名の通り値動きをロウソクの形で表したものです。
赤い棒と青い棒が何十本も組み合わさってできています。
チャートとロウソク足は、値動きの推移を時間や日付で区切ってグラフ化した記録なので正しく読むことは基本になります。
正しく読むことでその日の為替レートの推移をきちんと読みとれるようになります。
ロウソク足は1本で4本値(始値、終値、高値、安値)を表しているため、一目で為替レートの値動きがわかります!
4本値の中でも終値は市場が最終的にたどり着いた価格として最も重要視され、多くのテクニカルチャートが描画に終値を使用しています。
1日の値動きを1本のロウソク足で表す日足や、分単位で表す分足、月単位で表す月足、年単位で表す年足などがあります。
短期型トレードの場合なら「1分足」や「5分足」を中心に、中長期型なら「日足」「週足」「月足」を参考にされる方が多いようです。
始値より終値が高い場合は陽線と呼ばれ、始値より終値が低い場合は陰線と呼ばれています。
陽線か陰線かは、通常は色で示されますが、色は媒体やチャートによって異なってきます。
また、始値と終値で作られたボックスをロウソク足の「実体」、実体から高値までの線を「上ひげ」、実体から安値までの線を「下ひげ」と呼びます。
ロウソク足は相場の強弱や方向性を視覚的に示してくれます。
ラインチャート
ロウソク足が時間ごとの四本値を示しているのに対し、ラインチャートは時間ごとの終値だけを結んだシンプルなチャートです。
始値、高値、安値は表示されないので折れ線グラフのようなものになっています。
終値データだけで作られたチャートなので、各時間の間の高値、安値はわかりません。
ですが、その分シンプルなのでロウソク足チャートよりもわかりやすく、値動きの大まかな流れを捉えるのに向いています!
今は上昇トレンドなのか下降トレンドなのかレンジ相場なのかをパッと見てすぐに判断することができます。
更に、チャートが非常にシンプルになっているので騙しや多すぎる情報による迷いが生じにくいのも特徴です。
他のチャートと同様に、時間軸を自由に設定することができます。
例えば、1分足では1分ごとの終値を結んでいくようなチャートになり、1時間足では1時間ごとの終値を結んでいくようなチャートになります。
1分足、5分足など時間軸が短ければ短いほど細かい値動きを追うのに適しています。
日足、週足、月足など時間軸が長ければ長いほど大きな値動きを追うのに適しています。
多くのトレーダーは基本的に終値を重要視する傾向にあるので、このようなシンプルなチャートもトレードの大きなヒントになります。
移動平均線
相場のトレンドをつかむために参考になるのが「移動平均線」です!
移動平均線とは、ある一定期間の相場参加者たちが売買した値段を平均したものです。
一定期間の平均価格を線で繋ぎ、ジグザグした値動きのブレを慣らして価格トレンドの方向や強さを見るためのテクニカルチャートです。
テクニカル指標の中で最もポピュラーなもので、トレンドの判断など、さまざまな売買の判断の際に使用されています。
移動平均線の組み合わせは数多く存在していますが、短期線と長期線の2本を組み合わせるか、もしくは短期線と中期線、そして長期線の3本を組み合わせるのが一般的です。
移動平均線の重要ポイント
移動平均線の傾きから、為替レートのトレンドを判断する。
移動平均線と現在の為替レートの位置関係から為替レートの勢いを見る。
複数の期間の移動平均線を描画することで為替レートのトレンドを精査する。
移動平均線は日々上下動する為替レートの平均値なので、より長い目で見た滑らかなトレンドを把握することができます。
移動平均線の売買サイン
短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上に突き抜けることをゴールデンクロスといいます。
短期的な値動きが強く上昇している場合に出現する買いのサインになります。
ゴールデンクロスが出たら、相場の好転により長期的な売り圧力が弱まって、短期的に買われているのです!
なので、ゴールデンクロスはトレンドが下降から上昇に転じるサインとして使われています。
ゴールデンクロスの逆で、短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜けることをデッドクロスといいます。
短期的に強く下落している場合に出現する売りのサインになります。
デッドクロスは長期的に買われていた相場が、相場の状況が悪化したことにより短期的に売られたために起こるもので、相場が長期的に売られ始めることを示唆しています。
そのため、デッドクロスは相場の転換点を示す重要なサインだと考えられており、多くの投資家から非常に重要視されている売買シグナルとなっています。
チャートの時間軸
チャートは、為替レートデータと時間データの2つでできています。
縦軸が為替レート軸、横軸が時間軸となっています。
価格は上に行くほど高値、下に行くほど安値になります。
一方、時間は左に行けば行くほど過去にさかのぼり、右に行けば行くほど現在に近づきます。
このチャートの時間軸をうまく理解できれば、レート予測をより簡単にできるようになります。
足の長さ
ロウソク足一本が示す時間の長さは場合によって異なります。
ロウソク足は時間足を変えることによって大きく意味合いが変わってきます。
時間足は簡単にいうと、1本のロウソク足を何分で描くのかということを表したものになっています。
1本のロウソク足を1日で作り上げる場合には日足、1時間で作り上げる場合には1時間足になります。
大きく意味合いが変わるのは日足で出来た1本のロウソク足も1時間足では24時間の24本になるということです。
形も本数も変わるというわけです。
例えば、同じ24本のロウソク足がチャート上に現れていたとしても、1時間足であれば24時間の相場を、日足であれば24日間の相場を表しているということになります。
どの時間足を見るかによって得られる時間軸の相場状況は全く違ってくるんです!
時間足は短いものから長いものまでさまざまあり、自分のトレードに合ったものを選んで見ていく必要があります。
トレンドとレンジ
トレンドとは、マーケットの動く方向性のことをいいます。
チャートは、常に上昇と下落を細かく繰り返しています。
この上昇と下落をうまく捉えることによって、利益を得られるということです!
トレンドは上昇トレンド、下降トレンド、レンジの3つに分けられます。
常にこの3つが入れ替わりながら推移しています。
特に、相場の7割はレンジといわれており、その後には必ず上昇トレンドもしくは下降トレンドが発生し、また必ずレンジになります。
上昇トレンド・・・ロウソク足の始値と終値がどんどん切り上がっていき、チャートが右肩上がりになります。
価格が上がっていくので、安く買って高く売ることで利益を上げることげできます。
下降トレンド・・・ロウソク足の始値と終値がどんどん切り下がっていき、チャートが右肩下がりになります。
価格が下がっていくので、高く売って安く買い戻すことで利益を上げることができます。
レンジ・・・一定期間のロウソク足の上昇と下降を繰り返し、一定の狭い範囲内で横ばいにチャートが動いていきます。
価格は上昇と下降を繰り返すので非常に相場の流れが読みづらくなります。
この間は積極的にトレードをしないことをおすすめします。
レンジは相場の7割を占めています。
相場はほとんどレンジの状態であるということを覚えておいてください。
ラインを引いて相場を把握する
これから相場がどのように動くのか見当がつかないことがあります。
そんな時に役立つのが線を引くことです。
チャートに自分で線を引くことで、その時の相場がどのような方向に向かっているのかを分析することができます。
トレンドラインを引く
まずは、チャートにトレンドラインを引きましょう!
トレンドラインとは、相場がどのような方向に向かっているかを分析するための線のことです。
トレンドラインは、重要な安値同士、もしくは重要な高値同士を結ぶのが基本的な使い方になります。
しかし、どこに線を引けば良いのかわからない方もおられるかと思います。
トレンドラインは実体の部分で引きます。
ただトレンドラインを引く時はひげも考慮した方が良いです。
多くのトレーダーは高値、安値も含めた値段を見ていますので、ひげを入れないと他のトレーダーとは違う線を引くことになってしまいます。
そうなってしまうと利益獲得のチャンスを逃してしまう可能性があります。
線を引く時によくあるのが、細かく緻密に引こうとしすぎることです。
正確なラインにこだわりすぎると全然ラインが引けなくなってしまいます。
綺麗に引かなくても問題ないので気にせず引きましょう!
レジスタンスラインとサポートライン
トレンドがわかっても、そのトレンドがずっと続くとは限らないですよね。
例えば、上昇トレンドが下降トレンドに変わりそうなタイミングを知るにはどうすれば良いのでしょうか?
それを知る時にもトレンドラインが役に立ちます。
トレンドラインを突き破って推移した時、それがトレンドの変わり目として見当をつけることができます。
このようなトレンド転換の目安としてトレンドラインを見る時は、上のトレンドラインをレジスタンスライン、下のトレンドラインをサポートラインと呼びます。
レジスタンスライン
レジスタンスラインとは、上値抵抗線ともいって売り圧力が多いと思われる価格帯のことをいいます。
ある一定の水準で上値が反発するポイントをラインで結んだものです。
これ以上は上昇しないだろうと意識する天井のラインです。
相場では上値が重く、同じような価格帯からなかなか上に突き抜けられないような局面が多いです。
レジスタンスラインを突破して上昇を始めると、レジスタンスライン付近で売りで参入しているトレーダーの一斉損切りや買い遅れのトレーダーによる飛びつき買いが入りやすくなるため、価格が急上昇することになります。
サポートライン
サポートラインとは、下値支持線ともいって買い圧力が多いと思われる価格帯のことをいいます。
相場が下落している状態で一定の箇所下値が支えられ何度も反発を繰り返しているポイントをラインで結んだものです。
これ以上は下落することはないだろうと意識する底のラインです。
サポートラインは多くの参加者が意識する相場のポイントであり、それまで下落しても何度も止められているために、サポートライン付近まで価格が下落すると買い戻しが入り、それ以上価格が下がりづらくなります。
トレードしながらチャートを見ていると、上昇していたレートがレジスタンスラインに跳ね返されて反落したり、下降していたレートがサポートラインに支えられて反発したりすることが多いのに気づくはずです。
これは、世界中のトレーダーがこうしたトレンドラインを参考に取引しているためです。
そのため、レートの動きを読みたい時は、こうしたトレンドラインを引いて世界中のトレーダーの大多数がどのように相場を読んでいるかを想像するのが大切です。
チャートで実際に予想してみる
ここまでの説明で、チャートの基本的な見方が意外と簡単だということがおわかりいただけたと思います。
なのに、勝てるトレーダーと勝てないトレーダーがいます...
それは何故か?
理由の一つに経験の差があります。
といっても、ただたくさんトレードすれば良いというものでもありません。
自分でトレンドラインを引いて、レートがどのように動くのかを予想して結果を確かめます。
実際にチャートを使って予想をし続けましょう。
レート予想を徹底的に繰り返すことで今トレンドがどういう風に動いているか、次はどんな動きをするかが自然にわかってきます!
こうした経験を積んでいくことで勝率を上げることができます。
もちろん、勝率を100%にすることはできません。
何故かといいますと、相場にはさまざまな想定外のことが起こるからです。
例えば、米トランプ大統領による相場変動などです。
ですが、頻繫に起こるわけではないので、それ以外の期間はレンジ内、あるいは一定のトレンドの中で上昇、下落を繰り返すことが多いです。
レンジ相場で読むことができれば、トレードで利益を出せる確率を確実に上げることができます。
勝率100%を目指すよりも、負けを減らして少しでも勝ちを増やすことが重要になります。
まとめ
この記事で紹介したチャートの使い方は、テクニカル分析の基本中の基本で、これから先ずっと役に立っていくことになります。
どこを結んで線を引くのが最も効果的で利益につながるのかは、精度を上げるために練習を重ねて経験を積んでいく必要があります。
一度身に付けてしまえば、相場分析が簡単にできるようになりますよ!